火災報知器を鳴らす。

ドイツでのサバイバル

こんにちは、妹です。

毎日自炊をしていると、料理を焦がして火災報知器を鳴らしてしまうことがある。

(言い訳だが、ドイツの火災報知器は簡単に鳴ってしまうという話をよく聞く。)

ある時は、お鍋のご飯を焦がしすぎて。

またある時は、野菜のオーブン焼き(シンプルだけど美味しい)をこれまた焦がしすぎて。

ピイイイイイイーーーーとかなり強烈で甲高い音が、けたたましくおよそ5分にわたって鳴り続ける。

それが鳴り始めると、なぜまたこんな失敗をしてしまったのだろうと自分の不注意が悔やまれて仕方がない。

とにかく非常に心臓に悪い音だ。

日本では経験がないから知らなかったけれど、火災報知器の音ってどこもこんな音だろうか?耳をつんざくような音だ。

危機を知らせるためのものだから仕方がないけれど。

きっとお隣さんは私が鳴らした火災報知器の音に、やれやれ、またかと呆れているに違いない。

本当に申し訳ないです。。

この間違いを繰り返さないために、私はご飯を作る時には、調理される野菜や肉の気持ちを考えるようにしている。

オーブンや鍋に入れたあとは、あまりにも時間が経って怒り出していないか?と用心深く見守る。

少しでも放っておくと機嫌を悪くして、あるとき急に真っ黒焦げになって私を驚かせる。

やーいやーい、焦げてやったぞ

それそれ、困ってみろ

みたいに。

ええそんな

お米さま、お野菜さま、どうかお怒りを鎮めてくださいまし!

と願っても時は遅し。

後には真っ黒になった、もとは野菜や米だったものが哀しくそこに横たわるのみ。

・・まあ失敗は成功のもとというし。

最近は火災報知器が鳴っても慌てずに対処できるようになってきた。

もし火災報知器が鳴ってしまったら:

まずは自分に慌てるな、と言い聞かせる。そして、換気扇の強をつけて全ての窓を全開にする。

あとは布団に潜り込んで耳を塞ぎ、スマホを見ながらあと3分、あと1分、と5分が過ぎるのをおとなしく待つ。

実際に警察や消防士が来るわけでもなく、5分程度で鳴り止むのだからそれまでの辛抱だ。

一度ならずこれまで数回も鳴らしてしまったことの言い訳をさせてもらえれば、例えばお鍋でお米1合分を上手く炊くのは、聞いていたより難しい。

(一人暮らしの私の場合、私が食べる分だけで良いから1合で十分なのだ)

日本の炊飯器はタイマーを設定しておくこともできるし、玄米用、無洗米用、とあらゆる種類のお米に応えた素晴らしい機能がついている。パンやお菓子まで焼けちゃう優れもの。

それに対して私が使っているドイツのお鍋は薄くてあっという間に熱が通ってしまう。

じっくりと煮込んで〜というようなレベルの高いことをするには全く向いていないタイプ。

私がスーパーで普段買っているお米もこれまた薄くて軽い感じ(お値段も1kg1ユーロ程度でとってもお買い得!)なので、軽いお米と軽いお鍋、さらに炊くのは1合だけときたら、もう本当にあっという間に炊き上がってしまうのである。

火災報知器を鳴らすまでいかなくても、お米を炊くために焦がしたお鍋は数知れず。

そうはいっても最近は私もコツを掴んできた。

どれくらい泡が吹き出てきたら火を止めて良いのか、どれくらいの時間を蒸らすのが良いのか、など。

パンやシリアルなどもっと楽に食べられるものがあるのにも関わらず、留学してから1年以上ほぼ毎日お米を食べ続けている私。

こんなにお米が好きだったなんて、自分でも知らなかった。

それに、こんな漫画みたいな失敗を繰り返すほどお米を鍋で炊くのが難しいだなんて。

貴重な体験をさせてもらっている。