ドイツ音大受験 その1 

受験までの道のり

こんにちは、妹です。 

 私が高校3年生の6月にドイツの音大受験をした時の話。 

その時期になぜ大学入試?と思われると思う。 

 私はもともと高校卒業後すぐの4月入学を希望していたので、本来なら高校年生の1月にドイツへ飛んで受験をするのがスタンダードな形だった。 

 が、高校年のその時期はドイツ語の試験勉強(入学までにB2に合格しないといけない)音高の卒業試験(演奏と筆記)など予定が詰まっておりドイツへ受験をしに行く余裕は、実はなかった。 

ドイツ音大受験対策コース
ドイツ語A1~B2対策コース
ドイツ音大 ソルフェ対策コース

 それが、突然のことだったがなんと入試を半年前倒しで受けさせてもらえることになったのだった (入試は夏・冬ゼメスターで年に2回あり、4月入学は夏ゼメ入試(=1月受験)、10月入学は冬ゼメ入試(=6月受験)だった

 そもそもこのお話は、ドイツ・ケルンの静かな住宅街を、レッスンの合間に先生(ドイツ人教授)とお散歩をしているとき(散歩といっても先生は健康志向なので、いつものことながら走るように歩く。先生はいつでも軽やかなのに、小走りでついて行く私の足取りはすぐに重くなる)の会話に始まった。 (高2の冬だったと思う)

 先生と話しているうちに話の流れが入試のことになり、実イツの入試の時期と高校の卒試の時期が重なっていて悩んでいる、とち明けた。すると先生があっさり あら、それなら前の年に受験すればいいじゃない 一言。 

 エッ! 

 わりと一大イベントであろう入試そんな融通が効いていいのですか? 

 とその時はかなり驚いたけど、そんなこともアリらしい。 

なんでも、先生が入試の事務局に申請してくださるという。入試の時期をずらす、というよりも入学を半年遅らせる、という発想のようだった。 

 とにかくそういうわけで私は高3の6月に大学受験できることとなり、急遽受験で弾く曲選びなどを始めることになった。 



 ところでドイツを発つ前に待ち構えていた、必ず解決しなければいけない問題が一つ 

 ドイツでの受験のために、高校のオーケストラの授業を休まなければいけないということだ。 

 オーケストラの授業というのは、演奏ももちろんのことではあるけれどそこにいて授業に参加する、ということがとても大事なにしろ授業を回でも休めば単位の取得が危うくなるという厳しいものだった。当然、単位がもらえないと卒業できない 

 にも関わらず、当初の予定では私オケの授業を回も欠席することになっていた。 

 最初に飛行機を予約したとき入試という理由ならオケの先生も許してくださるはず、と楽観的に考えてしまっていた。が、時間がたつにつれや、これはまずいかもしれない」 と思い始めてきた。 

 回もオケの授業を休んでいいのか? 

いや・・理由入試のためなら多分大丈夫だろう。 

 いやでもオケの授業を休むそれも2回も? 

 いや、1回なら休んでいる人他にたし大丈夫じゃないか? 

 いやー・・万が一にも単位がもらえなかったら?? 

 困った・・弱った・・ 

 

そんな風にひどく悩むようになり、このままでは単位をもらえず卒業出来なくなる可能性もあると考え、最終的に、涙涙で飛行機のチケットを買い直すことになった。 

 結局、2往復分買うことになったにも関わらず、全て払ってくれた母には本当に感謝しかない・・ 

 涙の航空券のおかげでオケの授業は回休むだけで済むことになった。 

 受験のためにオケの授業を休むという理由を書いた紙に飛行機のチケットのコピーを添え、さらに実技の先生のサインをいただいたものをオーケストラの先生に提出し、それが承認されて、晴れてドイツへの渡航認められた時のあの安心感。 

 この一連のオケの授業にまつわる骨折りなあれやこれやのおかげで、受験の旅への出発前には既に精神的に疲れ果てていた。 

  

ドイツ 音大受験その2 に続く 

関連記事:

ドイツ語A1受験

ドイツ語B1受験

ドイツ語B2受験